湯の山温泉の泉質は、アルカリ性ラジウム泉で、胃腸病、神経痛、外傷に効果があります。また美肌の特効薬?ということで美人の湯として女性に人気があるそうです。
この温泉には、「恋結び折鶴伝説」という話が伝わっています。
「恋結び折鶴伝説」
江戸時代、上方の大商人の娘葵と、葵の使用人の佐吉が恋に落ちた。しかし身分の違いから結ばれぬ恋に心中しようとしたとき、二人の前に僧兵に姿を変えた仏様が現れ「この温泉に浸かれば気持ちも変わる」と説得され、心中を思いとどまりました。2人が翌日、三岳寺に訪れましたが僧兵には会えず、折鶴を奉納しました。すると折鶴は連なって舞い上がり、空高く飛びたっていきました。この不思議な出来事を見た二人は、希望がわき上方に帰っていきました。
数年後願いが叶い結婚した二人は再び三岳寺を訪れたとき、この寺にはもう数十年も僧兵がいないことを知らされました。これが「恋結び折鶴伝説」として語り継がれている物語です。
蒼滝
「恋結び折鶴伝説」の葵と佐吉身を投げようとした滝が、蒼滝です。この滝は、幅10メートル、落差50メートルの美しい滝です。
恋結び参道
「恋結び折鶴伝説」にちなんで、恋結び参道ができました。ロープウェイの湯の山温泉駅から三岳寺を通って大石公園まで続く遊歩道です。鳥のさえずりや川のせせらぎが、心を癒してくれます。
大石恋石
湯の山温泉には、「湯の山温泉女将の会」がプロデユースした「大石恋石」があります。恋結び参道を歩き三岳寺に行きそこでこの「大石恋石」を手に入れます。両思いの人は石を二人で1個ずつ持ち、片思いの人は2つのうち1個を縁結び地蔵の前に置き、もう1個は自分で持ちます。両思いの人の恋はいつまでも続き、片思いの人はその思いが叶うということです。
御在所岳
海抜1212メートルの御在所岳は、頂上近くまでロープウェイとリフトで乗り継いで行くことができます。春には、アカヤシオ、シロヤシオなどの高山植物が咲き、夏は平地よりも10度近く気温が低いので涼しく気持ちがよいところです。秋の紅葉も見事で冬には氷ばくや樹氷が見られ、四季それぞれの自然を楽しむことができます。頂上付近は、遊歩道が整備されていて歩きやすくなっています。
⇒湯の山温泉の宿

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